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0123_先週の講壇_ヨハネによる福音書2 章33 節~3 章15 節「水と霊によって新たに生まれる」

牧師 松矢龍造


ニコデモという人物は、ユダヤ70 人議会であるサンベトリンの議員の一人であり、ユダヤ教の教師でもありました。またファリサイ派に属する人であり、政治的、軍事的メシアを待ち望んでいた一人でした。彼は、昼ではなく夜に人目を忍んで夜に尋ねてきました。ニコデモは使いの者を送ることも出来ましたが、自ら直接イエス様のもとに来ました。彼は、事実とうわさを区別するために、自分でイエス様を調べたかったのです。ニコデモのように、自分で直接イエス様を調べなければ、本当の真実なイエス様に出会うことはできないでしょう。

ニコデモは、人間の肉の力で律法を守るという、人間の努力の延長上に神の国と永遠の命があると考えていました。イエス様が言われた「新たに生まれる」とは、御聖霊による霊の生まれ変わりのことでした。その働きを、水と霊によって生まれると表現したのは、水が汚れを洗い流すように、ご聖霊によって悔い改めて、罪から洗われなければ、新たに生まれることは出来ないということです。それはまた悔い改めの水のバプテスマと、ご聖霊による再生というご聖霊のバプテスマによって、罪赦され、新たに霊的に再生されることでもあります。風は目に見えませんが、音や影響力で、その存在が分かります。同じように、ご聖霊の働きは目に見えませんが、その影響力によって新たに生まれたことが分かります。罪の罪責感に苦しんでいた人が、主によって罪が赦され平安を経験します。また死を恐れていた人が、死の解決が出来るようになります。そして愛のない憎しみの心が変えられて行くことを通して、ご聖霊によって新たに生まれたことを実感してゆきます。ニコデモは、この後、確かに恐れず、主イエス様を真に信じる人に変えられてゆきました。かつてイスラエルの民が、荒れ野において不信仰と不従順を重ねた罪に対して、主なる神様は、刺されると火のように痛みが走る蛇の毒で罰せられたことがありました。モーセの執り成しの祈りに応えて、主はモーセに対して青銅の蛇を作り、これを民の前に掲げて上げ、これを仰ぎ見る者は癒されると言われました。旧約時代に青銅の蛇を仰いて癒されたように、主イエス様が十字架に上げられ、また復活されて天に上げられたことを信じて仰ぐなら、私たちも罪が赦され、永遠の命が与えられます。

イエス様は、ニコデモに対して不完全な信仰が完全な信仰に成長することを待たれました。このイエス様の愛と忍耐は、私たち一人ひとりに対しても臨んでおられます。誰でも、悔い改めて上げられたイエス様を信じるなら、ご聖霊によって新たに霊的な生まれ変わりを与えていただけます。そして罪の赦しと永遠の命と、神様と隣人を愛する律法を守り行える力を、御聖霊の実によって与えられます。あなたもイエス様を真実に信じ、聖書の価値観と、ご聖霊によって、魂と人生を、きれいにされて日々の生活を歩んでゆきませんか。

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