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0625先週講壇_ヨハネによる福音書 21章1-14 節「復活された主イエス様による再召命」

牧師 松矢龍造


ティベリアス湖畔とありますが、ガリラヤ湖の別名です。当時イスラエルを植民地下として統治していたローマ皇帝ティベリウスにちなんで、ティベリアス湖畔」と呼んでいます。そのような抑圧されていた状況の中で、復活されたイエス様は、弟子たちに現れてくださったことを示しています。 私たちにも、課題や問題の中で、圧力やプレッシャーがかかっている状況において、復活されたイエス様は、御聖霊によって現れてくださるお方です。

ペトロたちは、復活のイエス様にあって、新しい生き方をすべく転換期にあったのに、昔ながらのあり方でした。 その結果、何の良い結果も得られなかったのです。これは、祈りなしに始め神様の助けなしで行う、人間の努力の空しさを示しています。特に、人々の魂を救いに導くという点に関しては、特にそうです。

イエス様は、ガリラヤ湖畔で、弟子たちを召し出された、同じ状況を通して、それを思い出せ再召命をされようとしておられたのではないでしょうか。そしてイエス様に従う時、神様のことも、御言葉も、よく分かるようになり、そして最終的には、一番良い結果となることを、再び学び直す必要がありました。イエス様を見捨てて逃げた弟子たちに対して「子たちよ」と呼び掛けられたのは、イエス様の愛と同情の呼びかけです。そして弟子たちに対して、人間の小さな知恵力量、経験等に依り頼むことなく、ひたすら、神様の恵みと力に信頼すべきことを示す為の実物教育を再度なされることの表われです。かくまで、辛抱強く、根気強く、弟子たちを薫陶し訓練されるイエス様のご慈愛を覚えます。そしてそのご慈愛は、私たちに一人ひとりに対しても抱いておられます。この大漁は、イエス様による奇跡であり、弟子たちの世界宣教の成功を象徴しています。人間の肉の力や知恵では出来ませんが、主イエス様の言われる通りにする時に、主は奇跡の業を、私たちに対しても、して下るお方ではないでしょうか。世界宣教は、イエス様の霊である御聖霊の働きによります。当時世界で使われていた言語が153 種類で あり、福音 が伝えられる世界の人種や民族と数を象徴しているという説もあります。しかしこれらよりも、「網が破れなかった」ということが重要と見られています。網は「全世界の教会」を象徴しており、あらゆる人々が、入る部屋が備えてあります。世界の教会には、いかなる民族的な排他性もなく、肌の色による差別も、精鋭主義もありません。確かに復活 された 主イエス様の大宣命令・大弟子化命令に、私たちも、神様からの召しを受けて、御聖霊の油注ぎと力に預かって、応答して行きませんか。

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