悪の勢力は一時栄え、唯一真の神・創造主にして救い主なる神様などいないと主張するか、 あるいは敵対します。そして絶対的な価値などないと言います。今日のヨハネの黙示録の御言 葉では、この絶対的な神様とその絶対的な価値を否定する、悪の勢力である大淫婦が、神様の 主権のもとで、裁かれることが記されています。なおヨハネの黙示録の説教では、他の書簡と 違い、黙示内容を正しく解き明かすことに重点を置かざる得ないことを覚えて頂けますように。 ここで「知恵」と訳されている言葉は、神様の意志と目的への霊的な洞察を基礎とするもの です。また日常生活の一つ一つの事柄に対して正しく的確に判断を下すことです。そして判断 を下したことに対して、行動する応用力のことです。「この女」とは、ヨハネの黙示録が記され た時代で言えば、ローマ帝国あるいは、ローマの都のことです。ローマの都は、七つの丘の上 に建てられていました。そして七つの頭は、この時代では、ローマ皇帝であり、王と呼ばれて います。しかし歴史上、どの7人の皇帝を指すかは不明です。ある説では、七つの頭は、歴史 上のエジプト帝国、アッシリヤ帝国、バビロン帝国、ペルシャ帝国、ギリシャ帝国、そしてロ ーマ帝国と、やがて来る反キリストの帝国と、七つの帝国のことであると言う者もあります。 その他にも、イスラム主義、共産主義、全体主義、キリストに反対する人間、宗教団体、政府、 組織などの、七つのことかもしれないと言う説もあります。いずれにせよ、七つの頭は反キリ ストの勢力であり、一時的な勝利を得て世界に対して「神などいない」と勝ち誇ったように 言うでしょう。 小羊とはキリストのことであり、世の王たちが小羊と戦うのはキリスト者と教会を迫害する という意味でしょう。しかしキリストは全宇宙の創造者であり、主の主、王の王すなわち唯一 絶対的な主権者ですから、反キリストの全ての勢力に打ち勝たれます。私たちの罪の為に十字 架につけられ、三日後に復活されたキリストが、世の終わりまで御聖霊によって共におられま す。ですからこの小羊なるキリストと共にいる者、召された者、選ばれた者、忠実な者たちも また勝利を収めます。初代教会では、淫婦とはローマの都のことです。最初はローマを支持し ていた国は、最期にはローマに敵対し戦争に勝利します。歴史上その通りになりました。 国々やあらゆる主義主張がありましても、「神の言葉が成就する時まで、神は彼らの心を動か して御心を行わせ」とありますから、創造主なる神様は、全てを支配されています。主にある 愛する皆さん、神様の言葉が成就する時まで、キリストと共に苦難に預かります。そして神様 の時に、栄光に預かります。その時を待ち望んで、今の時を、全てを信じ、全てを望んで、耐 え忍び、主の御心に生きて行きませんか。御聖霊の力を祈り求めつつ。
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KIBOGAOKA CHURCH
横浜市旭区にあるプロテスタントのキリスト教会です
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