牧師 松矢龍造
旧約時代から、現在そして未来においても、偽預言者、偽キリスト、反キリストは存在しま
す。迫害は、外部から教会にプレッシャー・圧力をかけますが、偽預言者は、教会の内部から攻撃を加えます。もう一匹の獣は、外見はキリストのようで、竜・すなわちサタンのようにものを言うのです。
まさに偽キリストであり、先の獣すなわちローマ皇帝を神として拝ませるのです。具体的な人物として、皇帝礼拝を民衆、特にキリスト者に強制する任務を与えられたローマ帝国東部の総督か、皇帝礼拝を推進する小アジアの神殿祭司たちとも考えられます。人々の心を奪う為に、魔法仕掛けや手品など、よく考案された仕掛けや見世物をもって、民衆を惑わしました。また獣の像が、しゃべっているように見せた腹話術なども含んでいました。旧約時代のエジプトの呪術師たちも、似たような、しるしを行ったことがありました。獣の像を礼拝しなかった人々は、迫害され殉教の死に追いやられました。まさに皇帝礼拝を拒否したキリスト者は、生存の危機に立たされました。日本でも、神社参拝を、日本や韓国の教会に強要ようにした時代がありました。ここでの刻印は、皇帝礼拝の儀式に参加したことを表すしるしです。もしくは、皇帝の像が描かれたローマの硬貨を指します。
完全なキリストの7 に似ていながら、完全に不完全な存在が、666 です。ヘブライ語も、ギリシアにも、それぞれのアルファベット、数字が当てられています。666 は、反キリストであり、邪悪な三位一体による世界全域の支配と完全な悪を象徴しています。また、あらゆる点におい、完全な神様に及ばない偽キリストの象徴す。ローマ皇帝ネロの名前や、ナチス・ドイツのヒットラーの名前も、数字に置き換えると666 という説もあります。どの時代も、神様の言葉に矛盾する教えは、全て偽ものです。偽預言者や反キリストは、神の時に必ず裁かれます。
どの時代も、偶像ではなく、唯一の神である創造主こそ、私たちの進むべき真の目的と、危
機に対する克服を与えて下さる唯一のお方です。この主のもとに立ち帰る人々が起こされるように祈り続けましょう。サタンと反キリストは、私たちから、創造主に対する信仰と信頼、従順と祝福を奪おうとします。コロナ禍で最も危険なことは、創造主なる神様に対して信頼を失うことです。どんなにキリストに似ている偽キリストであっても、不完全であり、私たちを危機や苦悩から救い出してはくれません。また人生の目的も意味も、罪と死と悪魔と虚無の問題も解決してくれません。解決して下さるのは、唯一、創造主にして救い主であり、私たちの罪の為に十字架にかかり復活されたキリストのみです。この主に対して、御聖霊によって祈り、その導きに従いませんか。
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