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『家族関係講座配信 ・ シリーズ「父親であることの大切さ」』 箴言 3 章 1‐12 節

牧師 松矢龍造


父親の役割は、非常に重要であるという単純な事実が、アメリカや日本でも、社会から忘れられてきているのではないでしょうか。実際に今、社会が直面している多くの深刻な問題は、父親の役割が崩壊してしまったことに端を発しているという指摘があります。教育格差、未成年の妊娠、中高校生の自殺、麻薬常習、心の病などの発端は、父親の役割が崩壊したこととされています。旧約聖書の一番最後の言葉に注目します。マラキ書3 章 24 節「 彼は父の心を子に 、 子の心を父に向けさせる。わたしが来て、破滅をもって、 この地を撃つことがないように。 」

救い主であるイエス様を待ち望むのは、このイエス様にあって、父親と子どもの関係が回復されることも含まれて います。それは 、 父親と子どもとの関係が回復すれば 、父なる神様と人との関係、家庭や社会や国々の人間関係が、改善されていることにつながります。そして 自然破壊をしてしまっている人類の心をも改善していくことにも繋がって行くでしょ。

統計を見れば、少年院に収容されたり、高校を中退し た り、仕事が長く続かなかったり、ひどい心の病にかかったり、麻薬やアルコール中毒になったりするのは、父親不在で育った子どもの方が圧倒的に多いとされています。そうした子どもたちが、また結婚をせずに子どもを産むこともかなり多くなります。これがサイクルとなって社会を荒廃させ、私達の社会を脅かし、何代も続いて、悪しき負の連鎖が伝わってしまうことになります。もちろん、良い母親がいるかいないかも、子どもの人生にとって、カギとなることでもあります。良い父親になるということは、一瞬にできることではありません。マラソンのように、長い道のりであり、時間も情熱も必要となります。スポーツの世界でも、芸術の世界でも、職人の世界でも、大切になるのは自己犠牲、勤勉、自己訓練です。それが、優勝や、良い作品や、良い仕事に密接につながっています。これらの資質は、家族を愛する素晴らしい父親になるためにも、大事な要素です。自己犠牲、勤勉、自己訓練。これは主イエス様の模範であると共に、人間の肉の力では、願っても出来ない要素でもあります。そんな私たちの弱さや罪のゆえに、良いことを家族になせないことも、 多々 あります。私たちは、誰でも完全な父親、いや完全な人間は誰もいません。救い主の助けと救いが皆必要な者たちではないでしょうか。私たちは、子どもにとって、たった一人の父親です。そして子どもと家族の将来は、今の生活を続けていくと、どのように将来になっているでしょうか。

良い夫になり、良い父親になって行くことは、自分自身、夫婦、家族、教会、社会、世界、次世代と子孫に、大きな影響を与えてゆくことを、 わきまえたいと思います。そして、その実現の為には、神様の憐れみと、イエス様の救い、ご聖霊の助けが必要です。あなたも、主にあって良い父親、良い夫になって行きませんか。


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